
Wi-Fi 2025.04.21
2023.08.04
VPN
セキュリティ
ネットワーク構築
リモートワークの普及にともない、業務上のインターネット経由でのデータのやり取りはますます増えており、どの企業でも不正アクセスや情報漏えいへの不可欠となっています。
さまざまなセキュリティ対策があるなかで、VPN接続による安全な社内ネットワークの構築を検討している企業も増えています。
VPNは、拠点間に構築した仮想の専用線の中でデータのやり取りを行うことで、安全なデータ通信を可能にする仕組みです。
この記事では、VPNを導入するメリットとデメリットについて詳しく解説します。VPNを活用して、社内にセキュアな通信環境を構築しましょう。
VPNの仕組みについてより詳しく知りたい方は下記の記事も参照してください。
■参考記事
VPN(仮想プライベートネットワーク)とは?仕組みや活用シーンを紹介
VPNは、安全な通信環境を構築するために有効な手段の一つです。
しかし、セキュリティ対策ができることは分かっていても、具体的にどのようなメリットがあるのかを知らなくては、導入を検討できません。
ここでは、VPNを導入することで得られる、さまざまなメリットを詳しく解説します。
VPNは、安全な通信を実現するために、さまざまなセキュリティ技術を採用しています。代表的な技術は下記の通りです。
サイバー攻撃に対するBCP(事業継続計画)にもVPNは有効に活用できるでしょう。ただし、VPNの機器やシステムに脆弱性があると、そこを狙って攻撃される恐れがあります。
定期的なアップデートや適切な保守を行うことで、安全な通信環境を維持することができます。
■参考記事
VPNは企業にとって本当に必要か?必要なシーンとメリット
VPNは、専用線と比べて、コストを抑えつつセキュリティ対策を実現できます。
専用線はVPNと同じく、拠点間での安全なデータ通信を実現するための方法の一つですが、新たな回線の敷設が必要になるため、以下のような費用が発生します。
また、専用機材の導入や維持に高額な費用がかかり、機器の調達や工事の内容によっては導入までに数ヶ月かかる場合もあります。
一方、VPNはルータやソフトウェアの設定のみで通信環境を構築できるため、専用線に比べ低コスト、短期間での導入が可能です。
ただし、VPNには「インターネットVPN」「IP-VPN」など、いくつかの接続方式があります。セキュリティレベルや費用は接続方式によって異なるため、自社の要件に合った接続方式と費用について、十分に検討する必要があります。
VPNは、専門的な知識や技術がなくても導入することができます。
専用線の場合は、回線の敷設や運用のため、データ通信に関する専門的な知識や技術が必要になります。自社にエンジニアや適した人材がいなければ、新たに雇用するか、外部に委託せざるを得ません。
しかしVPNであれば、導入から運用、保守管理までを事業者に一任できるケースが多く、自社にエンジニアがいないような場合でも、スムーズな導入・運用が可能です。運用や保守作業に人的リソースを割く必要がなく、人件費が抑えられるのもメリットといえるでしょう。
簡単に導入できるため、短期間の利用や試験的な導入にも適しています。
VPNを活用すれば、自宅や外出先からでも安全に社内ネットワークにアクセスできるため、テレワークが導入しやすくなります。
専用線の場合は、拠点間に物理的な回線を敷設するためセキュリティレベルの高いデータ通信が可能ですが、外部からはアクセスできません。
対して、既存のネットワーク内に仮想の専用線を構築するVPNは、多拠点からのアクセスを可能にし、距離の制限も受けないので、テレワークに適しています。
テレワークで使用するデバイスは、ルータやソフトウェアなどの設定を行うだけでVPN接続できるため、導入に従業員の労力を割く必要がなく、業務に集中できるでしょう。
■参考記事
テレワークでVPN接続は必要?メリットや注意点、導入方式を解説
テレワーク中に起こりうるトラブルのなかで、企業が特に危惧するべきものが、情報漏洩です。飲食店や公共施設で提供されている公衆Wi-Fiは、誰でも同じパスワードで利用できるため、悪意のある第三者にデータを盗聴される可能性があります。
また、悪質なネットワーク環境を提供する事業者もあり、利用者の個人情報や閲覧履歴が盗まれるケースも考えられるでしょう。端末がウィルスに感染したり、データが盗まれたりした時点で気づくことは難しく、社内の管理者も個々のセキュリティ状況を的確に監視するのはほぼ不可能です。
VPNを活用すれば、データ通信が秘匿されてセキュリティレベルが強化される上、通信ログが蓄積されるので、問題が発生した際の原因究明がスムーズに行えます。
VPNの導入には、デメリットも存在します。デメリットを知らずにVPNを導入すると「思っていた効果が得られない」「うまく活用できない」という事態になりかねません。
導入後のトラブルを避けるため、しっかりと理解しておきましょう。
拠点間通信では、多くの場合で物理的な専用線を用意するほうが、VPNよりも安全性・安定性に優れています。
また、VPNは利用する接続方式によって、セキュリティレベルや通信の安定感が大きく異なるため、慎重に検討する必要があるでしょう。
VPNの接続方式は下記の4種類です。
「インターネットVPN」は低コストで導入できますが、公衆インターネットを利用するため、セキュリティレベルがやや低い傾向にあります。
「エントリーVPN」は、低コストながらもセキュリティに優れていますが、インターネットVPN同様、通信速度が保証されていないため時間帯や利用者数によって速度が落ちる可能性があります。
通信速度が保証され、セキュリティレベルも高い「IP-VPN」「広域イーサネット」は、前述の接続方式に比べて高額になりがちなので、費用対効果を見極めて選びましょう。
VPNはセキュリティレベルを高めるために有効な方法ですが、VPNを導入しただけで盤石なセキュリティ体制が構築できるわけではありません。
仮にルータやソフトウェア側で設定ミスがあれば、VPNのセキュリティ機能がうまく働かず、不正アクセスのリスクを軽減できない可能性があります。
また、誤って端末にウイルスの侵入を許したり、モバイル端末を紛失したりすれば、いくらセキュリティ対策をしていても機密情報が外部に漏れてしまう危険があるでしょう。
重要なデータを守るためには、VPNのセキュリティ機能のみを過信せず、VPN以外にも下記のような情報漏えい対策を講じる必要があります。
普段利用しているWebサイトやアプリのなかには、VPN経由でのアクセスを遮断しているケースがあります。
そのようなサイトやアプリでは、VPNを利用せず、通常のインターネット回線を使ってアクセスするしかありませんが、当然リスクが発生します。
VPNを使わずに「海外の怪しいWebサイトにアクセス」、「悪質なソフトウェアのダウンロード」などをすれば、デバイスが危険にさらされる可能性も考えられるでしょう。
機密情報が保管された端末を利用する場合は、VPN未使用時にアクセスできるWebサイトやアプリを限定するといった対策が必要です。
一口にVPNといっても、機能や価格が異なる数多くの製品、サービスがあり、自社の要件に適したものを選ぶのは簡単ではありません。
セキュリティレベルや価格帯は、接続方式によって大きく変わるため、VPNの4つの接続方式についてしっかりと理解しておきましょう。
以下の記事で、各接続方式の特徴や、メリットとデメリットを解説しています。ぜひ導入の前にご覧ください。
■参考記事
VPN接続の種類は4つ!それぞれの違いを詳しく解説
まずは接続方式を決め、そこから自社の要件に合わせて細かい要素をサービスごとに比較していくのがおすすめです。
比較する際は、特に下記のポイントに注目すると良いでしょう。
事前に詳しい資料が見られたり、希望するセキュリティレベルや保守などについて相談できたりするサービスを選ぶと安心です。
\VPNの詳しい選び方をチェック!/
個人でVPNを利用する場合は、一般的にスマートフォンやタブレット端末にVPNアプリをインストールして使用します。
VPN接続をすると安全にインターネットが利用できるほか、通常日本からはアクセスできない海外サイトを見ることができるといったメリットがあります。
一方で、下の表のようなデメリットもあるため、利用の際にはメリットとデメリットを比較し検討しましょう。
メリット | デメリット |
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VPNアプリには無料と有料のサービスがありますが、無料アプリの中には安全性が担保されていない事業者が提供しているものもあります。
信頼できるサービス事業者が提供する、有料のVPNアプリを利用しましょう。
■参考記事
無料のVPNは危険?freeのVPNサービスの安全性やサービス例を紹介
VPNの導入には、「セキュアな通信環境が構築できる」「テレワークが導入しやすい」といったメリットがあります。
一方で「専用線に比べて安全、安定性が劣る場合がある」「適切なサービスを選ぶのが難しい」というデメリットも存在します。
自社の要件に適していないサービス内容では、適切なセキュリティ対策はできません。
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