リモートアクセスソフトは有料と無料のものがありますが、無料のものはセキュリティが十分ではないため、原則としてビジネス利用には適さないとされています。
また、サービスごとに機能やセキュリティ内容が異なるため、選定の際には自社の利用目的と求めるセキュリティレベルを考慮したうえで、十分に検討しましょう。
この記事では、無料のリモートアクセスソフトがビジネス利用に適さない理由を解説しています。
そのうえで、「無料のソフトも一度試してみたい」という方に向けて無料で使えるリモートアクセスソフトもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
リモートアクセスの際には、さまざまなセキュリティリスクに対策しなければなりません。しかし、無料のリモートアクセスソフトでは対策が十分ではない場合があります。
ビジネスシーンで利用するリモートアクセスソフトは、リスクを理解したうえで慎重に検討しましょう。
無料でリモートアクセスを行う際には、Windowsに標準搭載されているRDP(Remote Desktop Protocol)や、Google Chromeのリモートデスクトップ機能などを活用できます。
ただし、どちらにも「アカウント情報の流出」や「通信の盗聴」といったセキュリティリスクがあるので、それらを防ぐために「リモートアクセスソフト」の利用も検討しましょう。
リモートアクセスソフトは、トンネリングや通信データの暗号化などの技術により、ハッキング、情報漏洩といったリスクを最小化することができます。
しかし、リモートアクセスソフトの利用にあたっては、無料と有料のソフトではセキュリティレベルが大きく異なる点に注意が必要です。
無料ソフトには、事業者によるサポートがないケースが多いうえ、サイバー攻撃のターゲットにされやすい傾向があります。
また、近年サイバー攻撃が増えているRDPポート(3389番)を開放する必要があったり、モニターロックや接続時間設定などの重要なセキュリティ機能が搭載されていなかったりする点にも気をつけてください。
リモートアクセスはテレワーク環境に欠かせない手段の一つですが、セキュリティ対策が不足していると重大なトラブルが発生しかねません。
高いセキュリティレベルが求められるビジネスシーンでは、以下のことに注意してリモートアクセスソフトを選びましょう。
・利用するソフトを有料のみに絞り込む
・サポートが充実したベンダーへ依頼する
有料ソフトの場合は、無料ソフトにはないセキュリティ機能が充実しており、管理機能が豊富な傾向にあるため、安心して利用できます。
日本通信ネットワークが提供する「FLESPEEQ Web Access」なら、セキュリティを担保したリモートアクセスが可能です。
\安全なリモートアクセスを実現!/
「無料のソフトも一度試してみたい」という方のために、無料で使えるフリーのリモートアクセスソフトを7つ紹介します。
それぞれの特徴を把握し、メリットとデメリットを知ったうえで活用してください。
ドイツのTeamViewerが提供する世界最大規模のリモートアクセスツールで、テレワークや遠隔サポート、IoT機器の運用管理など幅広く活用できます。
このソフトのメリットは、手軽に導入できる点です。ダウンロードするだけで使うことができ、無料版でもすべての機能を利用できます。
ただし、海外の基準で作られているため、日本のユーザーにとっては使いにくいと感じる面があるかもしれません。
料金プラン | シングルユーザー用TeamViewerリモートアクセス:¥3,425-/月(年払い)~ |
主な機能 |
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公式サイト | https://www.teamviewer.com/ja/ |
あらゆるデバイスで活用でき、柔軟なリモートワークが実現できるリモートアクセスツールです。個人法人を問わず、世界で100,000以上の導入実績があります。
機能や設定のカスタマイズ性が高いため、自社のさまざまなニーズに合わせることが可能です。また、どこからでもデバイスやファイルにアクセスできるので、働く場所を選びません。
ただし、シンプルな操作性で簡単に遠隔操作が行える分、デバイスの乗っ取りや不正アクセスには注意が必要です。
料金プラン | 個人利用:¥2,090-/月額(毎年請求)~ |
主な機能 |
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公式サイト | https://anydesk.com/ja |
ユーザーの端末に導入したVPNクライアント経由で接続するGateway SaaSです。2020年創業したばかりの企業ですが、世界120か国以上に企業顧客を持っています。
GoodAccessの専用ゲートウェイを利用することで、ユーザーのアクセスデータの一元管理が可能になり、システムの最適化を実現します。
ただし、製品が対応している言語は英語を含めた4か国語のみで日本語対応はしていないので、日本語でツールを操作したい人には向いていません。
料金プラン |
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主な機能 |
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公式サイト | https://www.goodaccess.com/ |
リモートサポートに適した機能が備わっており、高水準の安全性を手軽な価格で導入できるリモートアクセスソフトです。世界8,000万以上の企業で導入されています。
画面共有やリモートサポート、他社のヘルプデスクと連携できるなど、リモートアクセスに適した機能が充実しています。
ただし、無料プランでは利用できる機能が限定されるので、必要な機能が使えない可能性がある点には注意が必要です。
料金プラン |
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主な機能 |
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公式サイト | https://www.zoho.com/jp/assist/ |
ホスト型とオンプレミス型のソリューションを提供するKasm Technologiesは、高度なスキルを持つエンジニアチームによって運営されています。
カスタマーサクセスサービスが充実しており、ビジネス目標を達成するさまざまなパッケージプランが用意されています。
メールや電話、チャットでサポートが受けられますが、インターネット上にあまり情報がないので、自分でトラブルに対応するのは難しいかもしれません。
料金プラン |
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主な機能 |
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公式サイト | https://kasmweb.com/ |
ビジネスシーンからゲームのリモートプレイまで幅広く活用でき、世界で1億2千万人以上のユーザーが利用しています。
AweSunソフトウェアを用いて、iOSやAndroidといったモバイル端末から画面共有ができるため、どこからでもスムーズに遠隔での会議に参加することが可能です。
しかし、メールとMessenger、コミュニティメンバーからのサポートのみなので、手厚いサポートを求める人には物足りないかもしれません。
料金プラン | $ 33.35/デバイス(年払い)~ |
主な機能 |
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公式サイト | https://sun.aweray.com/ja/ |
クラウド型、オンプレミス型どちらでも利用できる、リモート デスクトップ管理ソフトウェアで、世界10万以上のユーザーに利用されています。
Windows、Mac、LinuxといったOSに対応しており、企業ネットワーク上のデバイスにスムーズにアクセスできます。
無料プランでは、複数の技術者によるサポートが受けられないため、エンジニアによっては技術に差があるかもしれません。
料金プラン | オンプレミス型標準(25台のコンピューターと5人の技術者の年間サブスクリプション価格):$75~ |
主な機能 |
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公式サイト | https://www.manageengine.com/remote-desktop-management/ |
リモートアクセスを行う際には、PCやブラウザ標準の機能を使うほか、リモートアクセスソフトの導入も有効です。
リモートアクセスソフトには無料と有料のものがありますが、ビジネスシーンで利用することを考えると、信頼できるベンダーが提供する有料のツールを利用する方が安心でしょう。
自社が求めるセキュリティ基準をもとに、最適なリモートアクセスソフトを選んでください。
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