
Wi-Fi 2024.08.06
2023.02.13
VPN
テレワーク
テレワークのセキュリティ対策として、企業ではVPNの導入が進んでいます。しかし、その一方で、「想像以上に回線速度が遅くて仕事にならない」という不満の声も少なくありません。
この記事では、テレワーク中のVPNの回線速度が遅い原因や対処方法、根本的な解決策まで詳しく解説します。
VPNの接続方法や設定によっては、回線速度が遅くなることがあり、原因はいくつか考えられます。本記事を参考にして、原因を突き止め、解決に取り組みましょう。
テレワークでVPN接続中の回線速度が遅くなる主な原因は、次の4つです。
それぞれ詳しく解説します。
テレワークやリモートワークの際、インターネット回線の利用ユーザーが多いと通信の帯域が混雑し、回線速度が低下する原因になります。
テレワークで働く社員が急増した結果、社内のVPN導入が追いついていないケースが考えられます。
同じVPN回線を利用すると、社内のVPNサーバーで暗号化や復号処理を行うため、トラフィックが集中し、回線速度が遅くなることがあります。
特に始業時間などのピーク時には、多くのユーザーが社内サーバーに集中アクセスし、VPNサーバーの混雑によって回線の接続が途切れることがあります。
インターネットVPNの利用には、基本的に公衆回線を使用しているため、回線の混雑状況によって通信回線の速度が遅くなるケースもあります。
社内情報へのアクセスやインターネットへの接続は、社内のVPNサーバーを経由しますが、この際に企業の通信回線とISP(インターネットサービスプロバイダ)も経由するため、速度低下が発生することがあります。
VPNの接続では、個人でインターネットへ接続する場合でも、企業の回線を必ず経由するため、VPNを利用していない場合よりも遅延が発生しやすくなるのが原因です。
また、プロバイダ側が通信制限を実施している場合があり、導入しているVPNサーバーが高性能であっても、利用するISPによっては回線の速度が出ないことがあります。
VPNを利用中のユーザー間で回線速度が遅くなる場合は、インターネット回線やISPの通信制限状況を確認することをおすすめします。
VPNは、送信者と受信者の間に仮想の専用回線を構築し、リモート操作で接続する仕組みになっています。
やり取りするデータは、社内のVPNサーバーによって複雑に暗号化することにより、第三者による情報漏洩やデータの改ざんから保護されています。
データ送受信に対する暗号化処理が複雑になればなるほど、VPNサーバーへの負荷は大きくなるため、結果的に回線速度の低下につながります。
また、ウイルス対策ソフトが不審な通信を遮断することで、VPNサーバーへの接続に対して負荷が大きくなります。それにより、通信速度が遅くなったり、通信ができなかったりという問題が起きてしまいます。
VPN利用時のトラブルとして、MTU(Maximum Transmission Unit)の未調整により回線速度が遅くなることもあります。
MTUとは、1回の通信で転送可能なデータサイズの最大転送単位のことです。MTUは値を設定できるため、VPN導入時に確認しておく必要があります。
VPNとデバイス側(パソコンやルータなど)のMTUの設定値が異なる場合、通信するデータが分割されてしまい、回線速度が低下することがあります。
\自社に合ったVPNを選びましょう!/
VPN利用時の回線速度の遅い原因が分かったら、早期に対策を講じましょう。ここでは、VPNの回線速度を速める2つの対処方法を詳しく紹介します。
回線速度が遅いと感じたら、まずパソコンやスマートフォンなどのデバイスを再起動してみることをおすすめします。
VPN接続を行うルータや、インターネット回線に接続するモデムは、常に一定の動作を保ちながら使用することを前提に作られています。
そのため、回線を利用しているうちに急なメモリ不足が発生したり、バックグラウンド上で別のシステムが動作していたりすると、デバイス側の処理能力によって一時的に回線速度が遅くなることがあります。
早朝や夜間など、インターネットを使用している社員がいない時間帯にルータやモデムを再起動しておきましょう。
また、長時間使用しているパソコンは処理能力が低下しやすいため、昼休みなどに再起動しておくと動作が軽くなることがあります。
VPNルータと使用デバイスのMTUが未調整の場合は、VPN側のMTUの設定値を小さくすることで回線速度が改善されます。
特に、VPNを導入した当初は、MTUを初期設定のまま使用することでデータの送受信に時間がかかっているケースが、よく見受けられます。
WindowsではデフォルトのMTUの設定値が1,500、LANで使用するイーサネットのMTUも一般的には1,500に設定されています。
使用しているデバイスのMTUの設定値を確認したい場合は、ブラウザ上で専用のサイトにアクセスすれば確認可能です。
MTUの設定値の変更はデバイスからも行うことができます。
Windowsの場合:コマンドプロンプトやPowerShell
Macの場合:システム環境設定のネットワーク
ここまでご紹介した対処方法の他にも、VPN接続を利用している通信環境を見直すことで回線速度が改善される場合があります。ここでは、VPNの回線速度を根本的に改善する2つの方法を詳しく紹介します。
VPNを利用する回線を、より高品質なものに切り替えることで、回線速度の改善が期待できます。
テレワークでVPNを導入すると、ネットワークの負荷が大きくなります。そのため、通信回線やプロバイダの乗り換えなどを検討する企業も少なくありません。
プロバイダの運用・保守管理体制をしっかりと確認し、より安定した高速通信が可能なインターネットサービスを選ぶことが重要です。
VPNサーバーの増築や接続許容量を増やすなど、VPNの接続環境を再構築することで根本的に回線速度を改善できます。
VPN接続サービスごとの仕様を確認し、この時点でテレワーク向けのサービスを選ぶことが重要なポイントです。
VPNには、次の4つの種類があります。
なかでもインターネットVPNは、同時接続数が多いことに加えて接続が不安定になりやすい傾向があり、管理者の負担を減らすためには入念なネットワーク設計が求められます。
そして、元々は2つの拠点間を仮想の通信線で接続する技術として発展したVPNも、今ではテレワークなどの増加により社外デバイスへの接続も普及しています。VPNを変更する際は、社内で不備が発生しないようにテレワークでの活用に適した通信環境を持つサービスを選ぶことが必要です。
■参考記事
VPN接続の種類は4つ!それぞれの違いを詳しく解説
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FLESPEEQ VPNは、インターネットを経由せず閉鎖網を利用することでデータが保護されているため、ルータ紛失や盗難による不正アクセスを防止できます。VPNを導入することで、BYOD(Bring Your Own Device)への対応が必要な場合も、安全に社内ネットワークへアクセスできます。
スムーズなテレワークを実現するには、安定した通信環境の整備が欠かせません。また、コストの見直しも重要です。
日本通信ネットワークが提供するIP-VPNサービス「FLESPEEQ VPN(フレスピーク ブイピーエヌ)」は、VPNネットワーク利用料と光アクセス回線が月額合計9,800円でご利用いただけます。
また、ルータ保守まで一貫したサポート対応も別途ご用意しております。
高品質なVPNを業界最安値級の利用料で導入したい方は、ぜひFLESPEEQ VPNをご検討ください。
今回は、テレワーク中のVPNの回線速度が遅い原因や対処方法、根本的な解決策まで詳しく解説しました。
テレワーク中にVPN接続が遅いと感じた場合は、デバイスの再起動やMTUの調整など、簡単な対処方法から試してみると良いでしょう。
社内にあるVPNサーバーや、企業で契約している通信回線やプロバイダが原因で回線遅延や接続障害などの不具合が起きることもあります。高速かつ安定したVPN接続サービスを利用することで、快適なテレワーク環境を整えていきましょう。
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